電話占い依存症から脱出できないのはなぜ? – 鑑定例3 –

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カード解説を掲載した詳細な鑑定書PDFは5章で公開しております。

目次

鑑定内容「電話占い依存症をどうにかしたい!」

今回の鑑定は、海棠わき自身の悩みを鑑定した結果になります。

純粋にタロット占いが好きだからという理由でタロットを勉強していますが、現在指示している宝良先生の講座を受講することにしたのは、「自分で自分のことを占えるようになりたいから」というのも理由の一つなのです。

というのも、私は月3回ぐらい、多いときは5回ほど電話占いに電話してしまって、自分でもかなり衝動的にお金を使ってしまっている自覚があるのです。

宝良先生の講座を受講して鑑定経験を重ね、お客様や友人のことはもう既に鑑定できるようになっています。なのですが、自分のことになると急に自信がなくなってしまって、読めなくなってしまう。
スプレッド展開図からなかなかストーリーが見えてこないのです。

スプレッドを展開してみたものの「今のスプレッド展開は集中できてなかったのかも」と何度も同じ問いでスプレッドを展開してしまう。
そうすると不思議なことにタロットって、ますますわけのわからないカードを見せてくるのですよね・・・

師匠

同じテーマで短期間に何回も何回も占うのは、それはタロットでは絶対やっちゃいかんことナンバー1じゃろうが。

わきちゃん

それは、わかっているのですが、自分で自分のことを占うと、「このスプレッド展開、本当に正しいの? 間違っているのじゃないの?」と不安で不安でしょうがなくなって、何度もやり直ししてしまうのです。

坊(ぼう)

なんて言って、自分が望む答えが出るまで、占い直ししているだけなんじゃないの?

自分占いへの不信感と自信の無さ

いえいえ、そういうことではないです。決して、自分が納得いく答えが出るまでやり直ししているということではないのです。

私の場合はタロット占いでカードをシャッフルするときには、かなり集中力を要します。
例えば、パーティの会場などで、すぐ隣の友人たちが大声で話しているときなどは、全然意味不明なカード達が出ます。

それと同じで、自分のことを占う時は、邪念や焦り、「こういう回答が出て欲しい」という欲望のせいで集中できていないのではないかと心配になります。

だから、自分で自分を占うときは、自分のことが信用できない、「本当にこのスプレッドは集中して展開できているのか?」、「本当に私はカードを正しく読めているのか?」と、急に不安になってしまうのです。

そんなふうにすぐ不安になってしまうので、タロットの先生や自分より上の立場の人に「大丈夫、それで合っていますよ!」と言ってもらいたいのです。

お客様や友人の悩みを占うときは、不思議と落ち着いていて、わりと自信を持って冷静に鑑定することができるのですが・・・

鑑定「電話占い依存症から脱出するためには?

カード展開写真 ”占い依存症は思ったより深刻な病のよう”

宝良先生に相談して、「海棠わきが電話占い依存症から脱却するためには?」という問い立てで、ケルト十字で占うことにしました。

電話占い依存症から脱却するためには?

スプレッド展開写真(ケルト十字)

坊(ぼう)

10枚中、6枚も大アルカナが出ているやんけ!

そうなんです。⑤過去の運気:愚者(逆位置)、①現在の運気:塔、⑥未来の運気:吊るされた男、⑧環境:女王、⑩差最終結果:魔術師と、大アルカナのオンパレード!
大アルカナが多い鑑定テーマは、その人の人生に深い意味を持つ、重要なテーマであると言われています。

「なんで自分のことになると占えなくなるんだろう。もう電話占いにこれ以上、貢ぎたくない」、とこんな感じで気軽に決めたテーマだったのですが、今回のこの問い「電話占い依存症から脱却するためには?」をつきつめていくことは、私にとっては、大きな気づきになりそうです。

カードが語る、まさかの占い依存症の理由

実際の鑑定では、詳細に鑑定文を作成していますが、ここでは簡潔に紹介いたします。また読み順もこの通りとは限りません。
すべてのカードの解説は、●章の鑑定PDFで公開しております。

カードに自分占いへの不信感、失敗を恐れる心が表れる

③顕在意識:ワンドのキング(逆位置)
ワンドのキングはやる気と情熱と影響力を持ち、強い自信を持っている人。

顕在意識というのは、思考グセ・思考パターン。このカードが顕在意識の位置に逆位置で出ているのは、「力があるのに出すことを嫌がる」思考グセがあるということ。つまり、宝の持ち腐れな状態であることを示唆しています。

⑨願望または恐れ:ワンドの9
ワンドの9は今までの失敗や経験から、警戒したり受け身になったりしている状態を示唆しています。
自分自身を鑑定するときは失敗しているのではないか、ミスをしているのではないかと用心深く、疑り深くなってしまう。

そして、自分が傷つかないような状態に持っていこうとする癖があります。

⑤過去の運気or状況:愚者(逆位置)
愚者は、常識やルールに縛られない自由な存在の象徴です。

「自由にしていい」と言われると逆に怖くなるタイプ。正解が常に欲しいマニュアル人間です。

本来ならこれまで学んだことや経験をもとに、自分の頭で考えて自由に鑑定結果を導き出して良いのですが、このカードからは自由を恐れ、怖がって恐れ続けていた人生が見えています。

わきちゃん

自分で言うのもなんだけど、超~~~当たってます。
なんでも、教科書やマニュアル、ルールなど制限があるほうが安心感を持つタイプなのです。

逆に、「もっとあなたの自由にやっていいんだよ」と言われると困る!

母のような存在の人(占い師の先生)に、導いて欲しい

⑧環境:女帝
女王は「ただそこにいるだけで愛される」という意味を持つカード。すなわち、今の環境には問題がないということを示唆しています。

今は、母親のような存在がそばにいて(宝良先生や電話占いの先生)、指示をもらったり、コントロールされる環境のもとではのびのびと自由に動くことができます。

⑩現在の運気or状況:塔(逆位置)
今までは不安を抱えていても、タロット占いの先生たちが何とかしてくれていた。そして何とかなってきたのでしょう。

だけどそのやり方はそろそろ限界で、「籠城していた場所(塔)から脱出する時が来ている」ということをタロットは示唆してくれているようです。

坊(ぼう)

わきちゃんが籠城している場所(塔)=お母さん(占いの先生たち)が、見守り、助言をくれる場所だね。

師匠

すなわち、自分の頭で考えたり自分で決断することをせず、母代わりの占いの先生に逐一助言やアドバイスを求めることができる場所

その居心地のいい場所をぶっ壊さねばならないということだ。

今のままじゃ、電話占い依存症は治らないよう

⑥未来の運気or状況:吊るされた男
このカードが出るときは物事がなかなか進展しにくい時。でも実は、何故かあえて苦境を好んで選択してしまうタイプのようです。

なぜだか苦境ばっかり選んでしまうのは、負荷がかかっている状態や、ギリギリな環境が本当は好きだということ。

近未来では、迷いながらも籠城していた場所から脱出しょうと、自分を追い込みながら頑張ろうとしますが・・・

⑩最終結果・エンディング:魔術師(逆位置)
既に本当は「自分自身をタロットで占うこと」に対して、必要な情熱・知性・感性・実現力は全て兼ね備えている状態まで成長することができます。

なのですが、最終的にはまた不安と恐れから、籠城していた場所に逆戻りしてしまうことになりそう。すなわち、また占い師の先生(=母のような存在=女帝)がいないとまだ自分の足で歩けないようです。

いつまでも、「母という存在」を、「誰かの庇護」を求めて塔の中に戻ってしまうのは、自我が育ってない、自立心が育っていないからなのです。

わきちゃん

私は、どうしてこんなに自分に自信が持てなくて、母のような存在の先生方にアドバイスや指針をもらったり、「大丈夫」と言ってもらわないと自信が持てないのかしら・・・

依存症になってしまう理由は幼少期にある?

休みたい・考えたくないと思う状態です。自分のことを深く知ろうとしていないのです。
本当に自分のことをしっかり考えてしまうと、もっと傷ついてしまう、苦しくなってしまうと思っているから。
「実は自分はこんなことで傷ついていた、悲しかったのだ」と、気づきたくないようです。

周りの人との関わりや生い立ち等で傷ついている状況を示唆しています。
あなたは、小さい頃は、あまり親にかまってもらえなかったとのこと。小さい頃のあなたは、本当はお母さんに手を引いて欲しかった。いろいろ導いて欲しかった。でもそれが叶わなかった。

その小さなころの思いは、あなたが思っている以上にあなたの心を傷つけているようです。そのかなわなかった思いの分、母としての役割を占い師たちに求めているのです。
すぐに電話占いに依存してしまうのは、実は母親のような存在に導いて欲しいと思っているから。
それが電話占い依存症の原因となっています。

わきちゃん

ソードの3が出たのはびっくりでした。自分では、それほど傷ついている自覚が無く、深く読めていなかった部分でした。

坊(ぼう)

わきちゃん自信は、ここのところどう解釈していたの?

最初は、このように読んでいました。

問題の本質(ソードの3):
自分ではあまり自覚がないのですが、傷ついて疲弊しているようです。

占いを本格的に勉強する前から、本を見て自己を占ったことがありますが、小アルカナばかりだったり逆位置ばかりだったりで、全く自分で読むことができませんでした。

カードを読むことが難しいので、何度も何度も同じテーマで占ってしまったり。そんなことをすると、タロットというのは、かえってわけがわからないカードを展開させます。

それは、本格的にタロット占いを習って人様のことが占える状況になった今も同じです。

「自分のことは、やっぱり自分では占えないものなんだな」。
これだけ勉強したのに・・・というがっかり感から傷ついて、ちょっと休みを入れてリフレッシュしたいと考えているようです。

師匠

じゃが、今回の鑑定でもっとも重要なキーとなるカードは「女王」と「愚者」(逆位置)ではないかな、これらの意味も考慮せねばならないだろう。

そうです。「女王」=すなわち母代わりの占いの先生たちへの依存、そして「愚者」逆位置=誰かのコントロール下にいるほうが安心して鑑定ができる、そこに注目しなければなりません。

特に子供の頃の母親との関係で、何か心にひっかかっていることがないか考えましたら、自然と原因が浮き上がってきまいた。

母代わりの存在を求めてしまう理由

私は赤ちゃんの頃から喘息でした。
一番古い記憶は、病院へ行く途中でせき込んで、おぶわれている母の背中でミルクを吐いているというものです。
夜中もずっと咳がやまず、寝るとよけいに咳がひどくなるので座椅子に座って寝ていました。

妹が年子で生まれて、そのあとに弟2人が生まれました。
私の夜間の咳の発作がひどいせいで、両親も他のきょうだい達も眠れません。
今思えば、そういった理由から、自分だけ他の家族と離れて祖父母と寝ていたのだと理解できるのですが、小さい頃の自分は、なぜ自分だけ両親や兄弟から離れて寝ているのだろうと思っていました。

母の寝室で、妹や弟たちが母に飛びついていたり抱きついていたり、一緒に寝ているのをうらやましいと思っていました。私は、なぜか母に抱きつきたいと思っても、他のきょうだい達のようにできません。私は父にも母にも自分から抱きついたり甘えた記憶がありません。

それは幼少期の一人だけ別の寝室に寝ていた、その経験のせいもあるのですが、長女という立場から、「他のきょうだい3人の世話で母親は大変だから、両親に迷惑をかけていけない」という自覚が強く、何も問題をおこさずに自分1人で解決せねばならないと考えていたのだと思います。

けれども私は本当は、心の底では他のきょうだいと同じように母親に甘えたかったのだと思います。

わきちゃん

そして大学生ぐらいになったときに聞いた、極めつけの母の言葉がこれ! これにはちょっと傷ついた・・・

「あんたは何も問題おこさないし、1人でなんでもできるから全く心配いらない。
でも他の子たちは、私がいろいろあ~しなさい、こうしなさいと世話を焼いてやらないとどうにもならない。
でも正直言って、バカな子ほどかわいいっていうのは本当だね。

師匠

わきちゃんのお母さんは、ずいぶんストレートじゃな~。
昭和あるあるじゃな。今の時代にこんな発言してたら問題じゃよ。

坊(ぼう)

オレは末っ子で、小さい頃はいたずらばかりして毎日叱られてた。母ちゃんからは、毎日勉強しろだの、あ~しろこ~しろとガミガミ言われ続けて、ほんとイヤになってたけどな。

わきちゃん

そうね。私が坊の立場なら、同じように母のことをわずらわしい、「ほっといて!」と思っていたかも。

子供というのは、親から「ああしろ、こうしろ」と指示されたりガミガミ言われるとうっとうしいと思い、逆に信用されすぎて何も言われずに放置されて育っても、寂しいと思うものなのですね・・・

電話占い依存症 鑑定のまとめ

占い依存症から脱出するためには、自分が忘れていたトラウマとも向き合う必要あり

師匠の宝良先生から、私の「電話占い依存症」脱出についてアドバイスいただきました。

子どもの頃、長女でしっかり者だった海棠さんは母親に甘えられなかった。それが心の傷となっていたことがわかりました。ソードの4の絵柄の人物は、1人で寝ていますね。子供のころ自分だけが両親やきょうだいと寝室が別て寝ていたというのがソードの4の絵柄にも表れているのかも。

まずは頑張って、3カ月、電話占いに電話するのをやめてみましょう。
電話占いに電話してしまうと、傷に無理やりふたをしてしまうことになってしまいます。すぐに結果を欲しがらず、もっと過去の自分を掘り下げて、見たくない嫌なことも見て、時間をかけて自分と向き合うことが必要です。

宝良先生、アドバイスと鑑定のフォローもありがとうございます!

ソードの3は幼少期のトラウマを示すことがある


「周りの人との関わりや生い立ち等で傷ついている状況」を示唆するカード。ソードの3。

もし、このカードが原因や本質のところに出たのに、自分が何に傷ついているのか思い当たることがないときは、自分の幼少期の頃を想い出してみましょう。

今大人になってしまったあなたには、どうってことないことでも、小さな頃のあなたはひどく傷ついていたかもしれません。また、今のあなたは、その傷があることを見つけたり認めたりすることに不快を感じるかもしれません。

けれどこのカードは、あなたの心の奥に刺さっている棘にあえて目を向けて、ぬいてあげなければなりませんよと、伝えているのです。

わきちゃん

私の場合は、「女王」=母の象徴が出ていたので、なぜか自然と小さい頃の自分の本当の気持ちを思い出すことが出来ました。

師匠

このように、傷ついている原因を探る時はスプレッドに出ている他のカードがヒントになるぞ。

占い依存症 鑑定書PDF公開

この鑑定は自分のためにしたのですが、今回も鑑定書PDFにまとめています。

坊(ぼう)

わきちゃん、電話占いに電話しそうになったらこの鑑定書PDFのことを想い出して読んでね。

はい、本当にそのとおり。だから可愛い表紙にして、気分があがるようにしてみてます。
お客様には「鑑定書PDFは保管して、半年後、1年後と読み返してくださると嬉しいです」ってお渡ししているので、自分も本当に時々読み返したいと思います。

それにしても、大人になったら小さい頃に傷ついたことや悲しいと思ったことはすっかり忘れてしまうものなのですね・・・

鑑定書PDF 「電話占い依存症から脱出するためには?」

海棠わき(自分鑑定) ケルト十字鑑定書PDF

わきちゃん

ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

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